【Uber Eats】沖縄で現金払いの清算ができないバグが発生中【信用のためにもUberは早急に修正すべき】

かたぴ

みなさんこんにちは、かたぴです。2019年2月にUber Eats(ウーバーイーツ)の配達パートナーとして登録し、今もなお現役で配達しております(累計配達回数は10000回以上)



さて、先日、以下のようなツイートをしました。


この記事では上記について解説していきます。
Uberが早くこのバグを直さないと沖縄でUber Eats に関わる人全員が不幸になってしまいます。

MEMO

2021年1月21日時点の情報を元にして記事を書いています。この記事の閲覧のタイミングによっては、バグが修正されている可能性もあります。

現金払いの配達の仕組み

まず、本題に入る前に現金払いの仕様についてサクッとおさらいしておきましょう。

お客さんから代金の全額を配達員が一旦受け取る

Uber Eats で注文した際の支払いは基本的には電子決済です。
新しく始まったばかりのエリアは電子決済しかできず、ある程度時間が経ってから現金払いでの注文も可能になります。

電子決済ではなく現金払いですから、お客さんと唯一対面する配達員が現金を受け取ることに。
この現金には配達員への報酬だけでなく、Uberと飲食店の取り分も含まれています。

例えば、その配達の報酬は500円なのに、お客さんからは2,000円を受け取るようなことがあるわけです。
この場合は差額の1,500円を配達員がもらい過ぎていることになります。

本来の配達報酬以上の現金をもらうと残高がマイナスになる

Uber Eats での報酬は、1件1件の配達の報酬を積み重ねたりクエストといったインセンティブ(ボーナスのようなもの)をもらったりすることで、残高が増えていきます。

月曜〜日曜の1週間の残高がプラスであれば翌週に振り込まれるわけですが、現金払いの配達もやると大抵の場合残高がマイナスになります。

これは先ほども述べた通り、現金には配達員への報酬だけでなくUberと飲食店の取り分も含まれているからです。
つまり、大抵の場合もらい過ぎているという状態になるというワケ。

マイナス残高を清算しないと現金払いの配車がストップされる

マイナス残高は定期的に清算しよう

もらい過ぎた現金はもちろん配達員のものではありませんから、清算(返金)しないといけません。

清算のやり方は、配達用アプリに登録したクレジットカード(またはデビットカード)を通じて、配達用アプリ上から支払います。

マイナス残高が溜まってきた状態で清算しないままだと、Uberから清算を催促されます。

もし清算しないまま配達を続けていくと、ある日現金払いの配達が配車されなくなります。
つまり、電子決済の配車しかされない(現金払いの配達が鳴らない)ということに。

そりゃあUberとしては配達員から取りっぱぐれるのは困るわけですから。
そうでもしないとUberの資金が枯渇してしまいます。

かたぴ

残高のマイナスを解消しない限り現金払いの配達ができなくなります。現金払いの配達が再開されるまで、その配達員は現金払いのお客さんには応えられなくなってしまうというワケですね。

現金払いの清算ができないという致命的な問題

ここまで現金払いの仕様について改めて解説してきました。

そしてここからが本題。

沖縄では現在、現金払いの清算をしようとするとエラーになってしまい清算ができないというバグが発生しています(より詳細に言うと、登録都市が沖縄だとエラーになるという状況のようです)

これがどれほど致命的なのかを見ていきましょう。

電子決済の配達のみでマイナス残高を減らすしかない

先も述べた通り、現金払いの配達で多くの現金を受け取って残高がマイナスになる状態が続くと、Uberのシステムから現金払いの配車がストップされます。

本来であれば配達用アプリを通じて清算することですぐに現金払いの配達が再開されるのですが、沖縄では清算時にエラーになってしまうわけです。

つまり、配達員に清算する意思があるのに、清算したくても清算できないという状態です。

現金払いの配車がストップされるということは、電子決済(クレカやPayPay等)の配達のみでマイナス残高を清算していくことになります。

マイナス残高の清算の手段が配達のみに限定されますから、配達ができないと清算もできません。
つまり、清算が終わるまでずっと現金払いの配達ができないという状況が続いてしまいます。

沖縄では現金払いのお客さんが多数

2020年8月25日にUber Eats がサービスインした沖縄ですが、沖縄での現金払いは2020年11月より始まりました。

そんな沖縄では現金払いのお客さんが圧倒的多数を占めています。
キャッシュレスがあまり浸透していないような、そんな印象を受けました。

色々な都市で配達してきた自分が、他の都市と比較して沖縄だけが明らかに現金払いが多いと強く体感するレベルです。

需要があるのに応えられない状況

マイナス残高を清算できず現金払いの配車がストップされてしまう配達員。
そして現金払いのお客さんが圧倒的に多いという状況。

これが何を意味するか分かるでしょうか?

要するに、現金払いの需給バランスが過剰に需要に傾いてしまっているという状況です。

現金払いの配達もやりたい配達員が街にいるのに、現金払いの配車がされない。
現金払いのお客さんはせっかく注文したのになかなか配達員が決まらず、最悪注文がキャンセルされる。
お客さんのためにせっかく商品も準備した飲食店も、配達員がなかなか取りに来なくて商品が冷めてしまう。

そして注文がキャンセルになったらUber自身も店舗へ商品代金を補填しないといけません。

現金払いの清算ができないというだけで誰も幸せにならないんです。

かたぴ

元々現金払いで注文すると配達員が決まりづらくなるというのはUber Eats の仕様ですが、配達員の決まりづらさがより強化されてしまっているという状況です。
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現金払いの清算ができないバグの暫定対処法

沖縄在住の配達員の方々のTwitterを見ている限り、登録都市を沖縄以外に変更することで、現金払いによるマイナス残高の清算ができるようになるとのことです。

登録都市と違う都市で配達することは問題ない

よく初心者からの質問で
「登録都市と違う都市で配達するとアカウント停止になりますか?」
という質問があります。

結論から言うと、登録都市と違う都市で配達してもまったく問題ありません。

これはただの経験則ではなく、Uber自体が公式に認めています。
Uberのヘルプページにも書かれているので参考にしてくださいね。


参考
他の都市での配達の仕事をしたいUber ヘルプ

都市変更するとクエストは出なくなる

沖縄に限った話じゃありませんが、日跨ぎクエストや悪天候の日に発生する臨時のクエスト(雨クエスト等)は登録都市のみ発生します。

そのため、現金払いの清算のために都市変更することでインセンティブとして得られる報酬が減ってしまうのは避けられません。

現金払いのお客さんへの配達もできるようにするためにインセンティブを減らしてでも都市変更するか、配達件数は減ってでも都市変更はせずインセンティブを残すか。
究極の選択を迫られていると言ってもいいでしょう。

かたぴ

ただ、沖縄は日跨ぎクエストが無いらしく、都市変更によるインセンティブの減少はまだ少ないとも言えますね。それでも本来なら変更なんかしたくないはずです。

一番問題なのはUber

都市変更をすることで現金払いによるマイナス残高の清算ができて、現金払いのお客さんに応えられるようになります。
飲食店としても配達員が決まりやすくなり、用意した商品が無駄になるリスクも減ります。

お客さんが注文しなくなってしまったらサービスそのものが回りませんから、お客さんからの信用を失わないようにするという点では確かに都市変更は有用です。

ただ、今回の清算できないバグはUberのシステムに起因する問題であり、システムのバグ修正自体は配達員・お客さん・飲食店では何もできません。
清算できないバグによって引き起こされた一連の問題は、どう考えてもUberの責任です。

配達員が自己犠牲を強いられるのは明らかにおかしいというのは言うまでもありません。

かたぴ

Uberから飲食店への補填リスクを減らすとか沖縄のUber Eats 関係者から信用が失われないようにするという点で、Uberにとっても清算できないバグの修正は意味があります。Uberは早急にこの問題を解決するべきです。

まとめ

Uber Eats 沖縄で現金払いの清算ができない問題
  • 現金払いの配達によるマイナス残高の清算をしようとするとエラーになってしまう
  • マイナス残高の清算ができないと現金払いの配車が自動で止められてしまう
  • エラーになるのは登録都市が沖縄の人のみの模様(他都市の人はエラーにならない)
  • 沖縄では現金払いのお客さんの割合が高い
  • 現金払いの配達もやりたいのに配達できない配達員が増えている

現金払いの需給バランスが需要に大きく傾いており、沖縄では現金払いを指定すると配達員が決まりづらくなるのが常態化しています。

いわゆる熟成案件ですね。
特に雨の日のピークタイムは顕著です。

最悪配達員が決まらなくて注文がキャンセルになってしまったら、お客さんはさぞかし失望することでしょう。
次回以降のUber Eats の利用をためらったり、知人への紹介をやめてしまったりするかもしれません。

繰り返しになりますが、一番問題があるのはUberのシステムであるということは言うまでもありません。
バグが解消されれば、現金払いに対応できる配達員が増えて一連の問題は解消するのですから。

アプリのバグやヒューマンエラーの起こりやすいUIによって配達員・飲食店・お客さんにしわ寄せがいくサービスのままでは、信用構築への道はまだまだです。