かたぴ
バイクでの日本国内でのフードデリバリー遠征としては最もハードルが高いであろう沖縄県。
2021年1月、そんな沖縄県までバイクと共にフェリーで渡り、実際にUber Eats の配達をやってきました。
一体どれだけの人が自分のバイクで遠征するのかは分かりませんが…笑
ひとつ自分の経験談を聞いていってくださいな。
沖縄でのバイク稼働のメリット
【遠征民から見た、Uber Eats 沖縄でのバイク稼働のメリット】
✅左折可の交差点や左折信号が多い
✅アップダウンの激しい道が多いが苦にならない
✅駐禁の危ない加盟店はほとんどない
✅踏切がひとつも無い
✅とにかく暖かくて冬でも快適— かたぴ@旅するフードデリバリー????(現在地: 那覇????) (@katapi1103) January 25, 2021
まずはメリットから。
自分が感じたメリットは5つあります。
左折可の交差点や左折信号が多い
沖縄で配達していると、主要な交差点で左折可の標識や左折信号が出ている場所が多いことに気づくハズ。
どの都市でも言えることですが、信号にどれくらい引っかかるかで配達時間が大きく変わってきます。
沖縄で配達するならば、信号待ちの時間を減らすためにもこういった交差点を狙って左折しない手はないですね。
かたぴ
アップダウンの激しい道が多いが苦にならない
沖縄のUber Eats の配達エリアは、平地の区間とアップダウンの激しい区間の差が大きいと感じます。
- 首里城公園周辺
- 浦添市の沢岻周辺
- 古島駅〜首里駅区間
特に上記に挙げたような配達エリアの東部や北東部は自転車での配達はかなり過酷なものになること間違いなし。
傾斜はもちろんのこと、ダラダラと長い坂が続きます。
国際通りやおもろまちのような平地で配達していてもこういったエリアに飛ばされることは普通にありますから、その都度アップダウンの道を走っていたら体力にも響くでしょう。
かたぴ
駐禁の危ない加盟店はほとんどない
これは実際に稼働していて意外だったのですが、沖縄って「駐禁が危ない店ってかなり少ないな〜」と感じました。
具体的には、人通りの多い場所でも路面店(1F)が多いんですよね。
店の目の前に駐車できるから、店内から車両も見えますし、万が一緑虫がやってきてもすぐに戻れる安心感は大きいです。
あと、やはり地方都市なので、那覇市の中心街から外れると駐車場のある加盟店がほとんど。
駐禁をまったく気にしなくて良くなります。
かたぴ
踏切がひとつも無い
沖縄の電車にはゆいレールというモノレールしかありません。
高い所を走るモノレールですから線路が無いんです。
つまり、沖縄には踏切はひとつもありません。
バイクで効率的な配達を考えるとき、いかに配達中に停車する時間を減らすかは非常に大事。
いつ遮断器が降りてくるかが分からず運要素が高いのが踏切というもの。
踏切に引っかかるのと引っかからないのでは配達時間が1件につき数分変わってきます。
踏切がないということは、配達中の運要素が減って安定した走りに繋がるんですよね。
たかが数分、されど数分。
数分の積み重ねは大きな時間。
あなどることなかれ。
かたぴ
とにかく暖かくて冬でも快適
沖縄での稼働を前に、宿に着いて真っ先にやったことは『上下のヒートテックを脱ぎ捨てた』です#ウーバーイーツ沖縄
— かたぴ@旅するフードデリバリー????(現在地: 那覇????) (@katapi1103) January 4, 2021
沖縄は1月でも最高気温が20℃くらいある日が多々あります。
一言でいえばめちゃくちゃ快適。
バイクは風を受けながら走る乗り物なので、気温以上に体感温度は低くなります。
沖縄以外での真冬の配達はとにかく身体が冷えますから、何枚も着込んだりネックウォーマーを着用したりしないとやってられません。
でも沖縄ならそんな心配も無用。
寒さに震えながら配達することもないですし、薄着で配達できるからとにかく軽快で動きやすい!
かたぴ
沖縄でのバイク稼働のデメリット
【遠征民から見た、Uber Eats 沖縄でのバイク稼働のデメリット】
✅路面が滑りやすい(雨の日はとにかく危険!)
✅第一通行帯しか走れない大通りが多い
✅バイクで遠征するにはコストが高すぎる
✅日曜日に歩行者天国がある— かたぴ@旅するフードデリバリー????(現在地: 那覇????) (@katapi1103) January 25, 2021
続いてデメリットを。
自分が考えるデメリットは4つあります。
路面が滑りやすい
沖縄の路面は他都道府県に比べると明らかに滑りやすいです。
特に雨の日は最大限の注意が必要。
沖縄以外の都道府県だったらまず問題ないようなコーナリングやリアタイヤのブレーキングで、後輪が持っていかれそうになったときが何度もありました。
道路に含まれる成分が違うらしく、それで滑りやすいようです。
それもあってか、沖縄の道路って全体的に色が白みがかってるんですよね。
他都道府県も走っていると明らかに色の違いがよく分かりますよ。
雨の日の事故リスクが大きく増してしまうので、他と比較するとダントツで大きなデメリットと言えます。
速度が出るのに生身であるバイク乗りは特に気をつけないといけません。
かたぴ
第一通行帯しか走れない大通りが多い
多くの都道府県へ遠征してきた自分が驚いたのが、沖縄には二輪車は第一通行帯しか走っちゃいけない大通りがたくさんあるということ。
もちろん右折直前は第一通行帯以外を走って右折レーンへ入るのは問題ないんですけどね。
こういった大通りは沖縄で配達をする以上避けては通れません。
そうじゃないとやたら遠回りになったりして配達に時間がかかってしまいますから。
第一通行帯以外を走っていて、遠征中に一度、待ち構えていた白バイに警告のサイレンを鳴らされたことがあります。
すぐに第一通行帯に戻ったので事なきを得ましたが。
第一通行帯は左折する車だけでなくバスやタクシーも多いため、状況次第では流れが悪い中で走り続けなくてはならなくなります。
かたぴ
バイクで遠征するにはコストが高すぎる
鹿児島→那覇行きフェリー、乗船待機中
今回の遠征中、要所要所で小さなフェリーには乗ってきたけど、やはり大型客船は違うぜ! pic.twitter.com/2yQuNUJxzv
— かたぴ@旅するフードデリバリー????(現在地: 那覇????) (@katapi1103) January 3, 2021
沖縄でバイクで気軽にUber Eats の配達をやるなら、やはり現地民じゃないと厳しいなと思います。
沖縄は海に囲まれ、他の都道府県とは大きく距離も離れた県。
自走だけでは行けませんから、遠征として自分のバイクを持っていくには長時間のフェリーまたは空輸を利用しなければならず、あまりにコストが高く付いてしまいます。
参考までに、2021年1月現在で、鹿児島新港から那覇港までフェリーに乗船して125ccバイクも運ぶと最安でも往復で40,000円ほどかかります。
もちろんみなさんの自宅から鹿児島新港までのガソリン代や宿泊代、食費も必要です。
北海道であれば日本各地からフェリーが出ており選択肢の幅が広がりますが、沖縄へ渡れる旅客船は鹿児島新港からのみなんですよね(2021年1月現在)
かといって飛行機で沖縄まで飛んでから現地でレンタルバイクを借りてやるのもコスト的には微妙…
沖縄でどうしても自分のバイクで稼働したいと思うなら、赤字覚悟で行く必要がありますね。
コストを抑えて沖縄でUber Eats の配達だけやってみたいならば、そもそもバイクではなく、自転車を輪行して飛行機に積んでいくのが良い気がします。
かたぴ
日曜日に歩行者天国がある
那覇市の国際通りでは毎週日曜日にトランジットモールというイベントが開催されており、12:00〜18:00は歩行者天国になって車両の通行ができなくなります。
国際通りといえば道路両サイドに多種多様な店が軒を並べる、沖縄県の代表的観光地のひとつ。
国際通りの周辺には加盟店が多く集結しているため、沖縄でUber Eats の配達をやろうと思ったら避けては通れない場所です。
歩行者天国中に国際通り沿いの店のピックアップ依頼を受けてしまった場合は、バイクを押して歩くか迂回して走るしかなくなります。
かたぴ
まとめ
- メリット①左折可の交差点や左折信号が多い
- メリット②アップダウンの激しい道が多いが苦にならない
- メリット③駐禁の危ない加盟店はほとんどない
- メリット④踏切がひとつも無い
- メリット⑤とにかく暖かくて冬でも快適
- デメリット①路面が滑りやすい
- デメリット②第一通行帯しか走れない大通りが多い
- デメリット③バイクで遠征するにはコストが高すぎる
- デメリット④日曜日に歩行者天国がある
以上、多くの都市でUber Eats の配達をやってきた自分が思う、沖縄でのバイク稼働でのメリット・デメリットでした。
数としてはメリットのほうが多いんですが、路面が滑りやすいというデメリットがあまりに厳しい。
自分も雨の中で配達していて何度かヒヤリとしています(運が悪かったら転倒してた)
また、第一通行帯しか走れないというのも厳しいところ。
2021年1月時点で自分がUber Eats の配達をしてきた25都道府県の中で、この制約があるのは沖縄だけです。
したがって、他の都市と比較した上で総合的に考えると、事故リスクと取締リスクによる金銭的マイナスの度合いが大きいため沖縄でのバイク稼働はやりづらいというのが率直な感想です。
冬でも暖かいのは本当にありがたいんですけどね〜
配達を抜きにしてツーリングを楽しむという点で考えれば、冬場でこんなに恵まれた環境は他にありません!
夏は北海道、冬は沖縄
国内で快適に過ごすならやはりこの組み合わせが一番か
生きる場所を柔軟に変えるこれが1月の沖縄の光景です???? pic.twitter.com/N7MdJE7fP8
— かたぴ@旅するフードデリバリー????(現在地: 那覇????) (@katapi1103) January 13, 2021
この記事が何かの参考になったのであれば幸いです。